· 

疫癘の御文

皆様、おはようございます。

今日、12月最初の土曜日は曇り空が広がり寒いですね。昨日掲載させて頂いた「白骨の御文」と同様、お通夜でよく読まれる「疫癘の御文」を、わかりやすく載せさせて頂きます。

”近頃、たいそう多くの人が伝染病にかかって亡くなっております。しかし、これは決して伝染病が原因で死ぬのではなく、生まれた時から定まっている寿命のご縁が切れたのです。それほど驚くべきことではありません。そうではありますが、今の時分にあたって死去しますと、きっと伝染病によって死んだに違いないと人は思うもので、これももっともなことであります。ですから、阿弥陀如来は、「末代の凡夫、罪業の私たち、罪がどれほど深くとも、我を一心にたのむ衆生を、必ず救うぞ。」と仰せられたのです。こういう希望のもてない時期に遭遇した者は、阿弥陀如来の恵みで明るい世界に向かおうと願い、阿弥陀如来の働きを疑う心を少しも持つべきではない。こういうことがわかったら、朝から晩まで称える「南無阿弥陀仏」は、ありがとうと感謝する言葉にほかならない。これをすなわち仏恩報謝の念仏というのです。”

生まれた時から定まっていたとはいえ、別れはつらいものです。葬儀の仕事をしている私達もそうです。なので尚更、故人様や、ご遺族様に寄り添える葬儀社でありたいと思います。

それでは、今日も体調に気を付けて穏やかな一日をお過ごし下さい。     川上