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「無言の行」自分を知る

皆様、こんにちは。

5時になりました…まだ、お仕事中の方はお疲れ様です。お仕事終わりの方は、お疲れ様でした。

今日は、「無言の行」についてご紹介させて頂きます。

無言の行とは、座禅をし、決してしゃべらず心をこらして、真実の自分を見つめていくという行だそうです。そして、こんな話があります。

ある時、四人の僧が1本のローソクを真ん中に置いて、無言の行を始めました。やがて一日が過ぎて夜になりました。夜風が吹き、戸がカタカタ揺れます。しかし、気を散らさず黙っています。そのうち隙間風でローソクの炎が揺らぎます。心も少し揺らぎますが、口を開いてはなりません。

ところが、強めの風が吹いたとたん、ローソクが消えてしまいました。「あっ、火が消えた!」一人の僧が言いました。すると、もう一人の僧が、「こら、今はしゃべってはいけないのだぞ」と言い、また、別の僧が「しゃべるな。と言いながら、そう言うお前がしゃべっているではないか!」と、やはりしゃべってしまいました。これで三人の僧は失格となりました。そこで、ずっと黙っていた最後の一人が、「結局、しゃべらなかったのは私だけだ」と言いました。つまり全員が失格です。このように、他人のことはよくわかりますが、自分のことはなかなかわからないものです。

自分を知るとはそういうことですね…自分自身を見つめるというのが大切だと、この話を読んで思わせて頂きました。それでは、今日も一日お疲れ様でした。ゆっくり休んで下さい。    川上